技術情報

高湿度は育成牛の暑熱ストレスを増大する

2013年07月18日

高湿度は育成牛の暑熱ストレスを増大する

日本の夏季は高温多湿であり、高温環境下での高湿度は生産性へ負の影響をもたらす大きな要因の一つと考えられます。そこで、育成牛(離乳してから初めての分娩を迎えるまでのウシのこと)を相対湿度60%あるいは80%の高温環境下で飼養し、高湿度が育成牛の生産性に及ぼす影響を検討しました。

相対湿度60%では33℃で体温が若干上昇しますが、採食量は低下しません。それに対し相対湿度80%では、28℃でも体温の上昇や呼吸数の増加、採食量や増体量の低下が見られ、高温下の高湿度は育成牛の暑熱ストレスを増大することが明らかになりました。相対湿度が80%を超える日の多い日本の夏季においては、気温がそれほど上がらない時(梅雨時期など)においても送風等の暑熱対策が必要と考えられます。
(畜産温暖化適応プロジェクト)

関連資料
研究成果情報:高温下の高湿度は育成前期乳牛の暑熱ストレスを増大する
論文:
1) 野中最子,樋口浩二,田鎖直澄,田島 清,鎌田八郎,栗原光規(2012)育成前期乳牛の生理および窒素・
  エネルギー代謝に及ぼす高温高湿の影響. 日本畜産学会報 83(2): 133-144.

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 地球温暖化と農林水産業 農業温暖化ネット