研究課題

気象-作物モデル開発プロジェクト

2013年06月03日

気象-作物モデル開発プロジェクト

研究課題名:気候変動適応型農業を支援する作物モデルの開発
 水稲、麦類、大豆などの主要土地利用型作物の生育・収量・品質予測モデルを構築し、メッシュ気象システムと作物モデルを活用して輪作体系における作期設定法及び高温障害発生リスク管理手法を開発します。

本プロジェクトでは中央農業総合研究センターを中心に、水稲では生育・収量の予測だけではなく、近年大きな問題となっている高温登熟障害への対策として、気象要素と稲体の生理要因から白未熟粒の発生率を予測可能なモデルを開発しています。これまでの研究により、白未熟粒の発生率は施肥法により変化し、窒素の動態と関連があることが明らかになってきました。白未熟粒の予測モデルをもとに、メッシュ気象システム・稲体情報モニタリング技術により、高温障害リスクを低減する作期と施肥水準の設定方法等のリスク管理手法を確立し、栽培管理支援システムに組み込みます。小麦、大豆ではこれまでに発育の進行の予測方法が開発され、土壌水分の多寡や高温などの生育や収量に影響を及ぼす気象要因も明らかになりつつあります。これらの研究結果をもとに、気象災害予測モデルを含む生育・収量予測モデルを開発しています。メッシュ気象システムは、作物モデルに必要な気象要素を1km×1kmの日別値で提供することができ、システムの頑強化と利用環境の整備が進められています。開発した複数の作物モデルをメッシュ気象システムのもとで一体的に動作させることにより、任意の地点において、個々の作物だけではなく水田輪作体系の生産性を総合的に評価し、気象災害リスクを避けることのできる作期策定手法を開発します。

リーダー 中川博視:中央農業総合研究センター

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 地球温暖化と農林水産業 農業温暖化ネット